2012年10月22日月曜日

ショパンとG・サンド家のリアリティTVとBitwie pod Wiedniem公開祈願


今日10月22日はリスト・フェレンツ(フランツ・リスト)のお誕生日ですが、中学生の頃はリストマニアでリストの肖像写真やら肖像画を見て萌えていました(笑)



作曲家萌えで、音楽の友でプラハの春を知り、五島雄一郎先生の著書やら千蔵八郎先生の著書を拝読しておりました。4歳から中学校までピアノを習っていて、大学の頃までは何とかできましたが以降、やらなかったので今では手が駄目ですねぇ...弾けません。

そこで本題。
昨日、ショパン生誕200周年記念に作られた2002年のポーランド映画「ショパン 愛と哀しみの旋律(Chopin. Pragnienie miłości ショパン愛の願望)」を観ました。冬○ナみたいな邦題が付けたのどなたですか(汗)

ポーランドのベテラン、イェジ・アントチャク監督(御年82歳)がメガホンをとりました。日本からは横山幸雄様が演奏に参加していらっしゃいます。ピョートル・アダムチクさんがショパン(1810年生まれ)役、ダヌタ・ステンカさんがジョルジュ・サンド(1804年生まれ)役。
ショパンの特徴というとあの鷲鼻。だからピョートルさんが演じることになったのかしら。

物語で中心になってくるのはサンドとその家族との絡み。ショパンじゃなくても大抵ああなるよねぇ……これって、リアリティTVじゃない!

6歳差カップルの役割としては、サンドが「年上ですもの、大目に見てあげなきゃ」と我慢する場面もあり、なかなか難しかったのではないでしょうか。相手に連れ子がいたら尚更、そこんところ意識して付き合えないとなぁ、と私の身内で別れてしまった7歳差の姉さん女房を投影してしまったり。サンドもだんだん「お母さん」みたいになってきちゃって(泣)

サンドの子供が色々ちょっかい出してくる気持ちも分からなくもないですよね。サンドの娘ソランジュは自由奔放なお母さんにあんまり愛されず、後にイラストレーターとなる息子モーリスがお母さんに溺愛されるのを見て育ったのでグレていました。それで「性格が悪かった」って解釈するのってどうよ、お母サンド?
サンドが自由奔放すぎるから子供はついて行けないわよ。(身近にいるんですよね......いかに愛情が大事か分かります)

ソランジュは父親的な何かをショパンに求めていたのかもね。ショパンを看取ったのはソランジュと旦那のクレサンジェだし。(←ショパンのデスマスク取った彫刻家)
ソランジュとクレサンジェの結婚を応援したショパンとそれに反対したサンドは決別。結局、ソランジュが別れのきっかけを作る形になった。

サンドの、何とか工面して病気がちのショパンを支えようとする姿勢は、ある意味覚悟しているところが垣間見えて共感できました。サンドは年下くんが好きで、確かに「色情狂の女」で自由奔放だったけど、言うまでの悪女ではなかったと思うんですよねぇ。悪い噂の中には故意に広められたものもあったようです。

映画はあくまでも映画であり、実際の証言も時に大袈裟だったりするので、決めつけてかかるのは止めたいものの、それぞれ譲れないところがぶつかり合って絡み合って、無理やり引っ張ってブチ切れた、って感じだったんだろうなぁ。
芸術家同志で譲れないプライドがぶつかる智恵子抄を思い出しちゃった。


話は変わりますが、
ピョートルさんは2012年公開のポーランド・イタリア合作映画(言語は英語)「ウィーンの戦い(Bitwie pod Wiedniem)」でレオポルド1世を演じているようです。
ポーランドのお友達の一人は「レオポルト1世は良かったが、私の高校がポーランド王ヤン3世ソビェスキのパトロンで彼の物語を非常によく知っていたのでがっかりした。期待が大きすぎた」らしい。
(余談だけど、ポーランドもオーストリアと同じでマトゥーラなんですね)

友達はそう言いますけど、ぜひ、ポーランドからウィーンへ駆けつける、ポーランド王ヤン3世ソビェスキと彼の翼のフサリア軍団を大画面で見たいと思っています。


日本で劇場公開してくださいー!


PS. 追伸ですが、
公開しました!劇場に来ました!(短い期間だけれど)
邦題は「神聖ローマ、運命の日 オスマン帝国の進撃(en: September Eleven 1683)」ですって。絶対、進撃の巨人と掛けてますよね~こういうの止めてくれ~~。
聖職者を主役級にしてオスマン帝国との戦いを描くのは宗教的にどうかという意見もあったみたいですが、カラ・ムスタファ・パシャカストラートFarinelli Il Castrato)に出ていた人なんですよ。(兄貴のほう)元気でやっていてしかも程よく枯れていて格好良かったです。

史実ではあのイケメンをはく製にしたのか……
(ムスタファ本人がイケメンかどうかは保証しません 笑)

予告編はこちらです

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